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知っておきたいワクチン接種の流れ

接種の手続き予約方法、接種後の副反応など事前に知っておきたい事

目次

1.ワクチン接種を受ける手順

ワクチンの接種は、国の指示のもとで市町村など各自治体が行うとされています。

接種を希望する人は、原則として住民票を登録している自治体で受けることになりますが、
単身赴任している人や入院している人などは、例外的にほかの自治体での接種が認められます。

【接種ご案内~予約】

1. 接種券受取  各自治体から住民票のある自方に送られる
         「接種券=クーポン」
         「新型コロナワクチン接種のお知らせ」
2. 時期     接種可能な「時期」が来たことを確認する
3. 会場     原則は住民票所在地の接種を受けることが出来る「医療機関」や
         「接種会場」を確認する
         接種総合案内サイトや市町村からの広報などを用意する予定
4. 予約     電話やネットで予約をする

【接種当日】

5. 持ち物    接種券・本人確認書類(運転免許証・保険証など)を持参する
6. 費用     無料で接種が出来ます(全額公費で賄われます)
7.会場受付   「接種券」を提示し本人確認証(運転免許証・保険証など)提示する
8.健康状態   問診票に記入(本人同意・健康状態やかかった病気など記入)
9.予診     接種が可能か判断する医師により「予診」する

【接種実施】

(健康状態や予診により、問題がなければ接種可能)
10.接種     ワクチン接種は1、2分程度
11.接種済証   接種後、「接種済証」を受け取る 2回目接種に必要となる
         接種済証はどのワクチンを接種したかなど情報記載されている
12.経過観察   専用スペースで待機する 15分以上その場で経過観察を行う
         体調に変化がある場合は、救護室で対応してもらえる
13.終了     経過観察後、体調に変化がなければ帰宅できる

接種後の体調変化について

接種後、体調に変化が出た場合は、
会場に併設されている救護室にいるスタッフに対応してもらうことが出来ます。
2月22日現在、先行接種が行われている医療従事者 約12,000回の接種が進んでいますが、
23日時点で3名の方が、じんましんや発熱・悪寒などの症状があったと報告されています。

国内の接種状況が厚生労働省のまとめにより随時公表されています。
透明性も担保されていますので、気になる方は下段URLよりご確認下さい。

2.接種後の副反応と症状

接種後に現れる主な症状は、
海外の報告で接種後に、頭痛やけん怠感などの症状がでることや、
ごくまれに「アナフィラキシー」という急激なアレルギー反応が出たケースも報告されています。

副反応は接種の効果があったと先ずは捉えるべきですね。

感染症の専門家は、「免疫の機能が働いて効果が出ていること」の現れだとしています。
発熱や腫れなどのワクチンの副反応により、
免疫を活性化させるという「主反応」が起きていることの裏返しであると説明しています。

日本で接種が始まった新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンについて、
アメリカ諮問委員会の公表による、1回目の接種後の症状を紹介しています(対象約99万7000人)

1.接種部位の痛みを訴えた人  67.7%、
2.疲労感           28.6%、
3.頭痛            25.6%、
4.筋肉痛           17.2%、
5.発熱            7.4%、
6.関節の痛み         7.1%、
7.悪寒            7.0%、
7.吐き気           7.0%、
8.腫れ            6.8%、
※ ワクチンを接種したおよそ99万7000人対象

これらの症状は接種後1日から2日以内に起こることが多く、大半は数日で消えるようです。

ワクチン接種後のこうした症状は、
インフルエンザのワクチン接種でも報告されている副反応とも共通しています。
接種した部分に赤みやはれ、それに痛みなどの症状が10%~20%の人であり、
発熱や頭痛、それに寒気やけん怠感の症状の出る人も5%~10%いるということです。

インフルエンザのワクチンの副反応が疑われたケースで重篤だったのは93件で、
このうち5人が死亡しているという厚生労働省の報告(2019-20年シーズン)もあます。

3.「アナフィラキシー」アレルギー発生の頻度は?

また、海外で報告されている「アナフィラキシー」と呼ばれる接種後の反応について、
起こる頻度は100万回の接種につき5回だったということが、
アメリカの諮問委員会の資料に報告されています。

インフルエンザのワクチン接種でもアナフィラキシーが報告されていますが、
頻度はおおむね100万人に1人程度で、
新型コロナウイルスのワクチン接種のほうが頻度は多くはなっています。

アナフィラキシーが起きた場合でもアドレナリンを注射するなどして適切に対応すれば、
命に関わることはないと専門家は説明しています。
極めて稀ではあるものの、なくすことができないことから、救済制度が設けられています。

一般的にワクチン接種で、副反応による健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が、
極めて稀に起こりなくすことができないことから、予防接種健康被害救済制度が設けられています。

健康被害救済制度では、予防接種によって健康被害が生じ、
医療機関での治療が必要になったり、障害が残ったりした場合に、
予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。

4.ワクチン接種の進捗状況

ワクチンの日本への入荷状況は、アメリカ製薬大手ファイザーのワクチンが、
生産工場のあるベルギーから、成田空港に到着しました。

2月12日  第1便  38万6100回分
2月21日  第2便  45万2790回分
      2回合計  83万8890回分
接種できる人数にすると41万9445人分が確保できた状態になりました。

医療従事者への先行接種で約4万人分が、
続いて優先接種を受ける医療従事者約470万人にむけたワクチンとなりますが、
まだ安定的に入荷が確約されていない様で、
この先4月ぐらいまでの供給はタイトな状況になっているようです。

医療従事者に続いて、4月以降65歳以上の高齢者や、基礎疾患のある方、
高齢者施設の職員など優先順位をつけて接種が進みます。
一般の方への接種は「早ければ5月頃」とのワクチン担当大臣のコメントもありますが、
色々な情報から見ても、かなり希望的スケジュールと思われます。

住民接種に向けての各自治体の準備も急ピッチで進められていますが、
準備の進捗状況には自治体ごとの格差もあるようです。

新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けるために必要な「接種券=クーポン」の発送は、
高齢者向けに3月下旬から発送が始まる予定となっています。
その後、基礎疾患のある方、高齢者施設の職員、
それ以外の一般の方に送られることになりそうです。

5.ワクチンに潮目の変化を期待

この1年、世界を大きく震撼させた新型コロナウイルス感染拡大は、
ワクチンの出現により拡大の勢いが憩流し、
ワクチン接種が始まることを機に、潮流の変化が起きることを期待しています。

医療環境・経済環境・社会環境・生活環境など世界の日常に、
落ち着きと安心が戻る日に向けて、もう少し我慢と努力を続けていきましょう。

ワクチン接種の情報を正しく理解し、一人一人が考えて行動することで、
早く自由と楽しい日々を取り戻していきましょう。


国内のワクチン接種に関する情報も厚生労働省より随時公表されています。
透明性も担保されていますので、気になる方はご覧ください。


4回にわたり、コロナワクチン接種に関する情報やコメントを発信させて頂きました。
また、変化がありましたら随時コメントさせて頂きます。ご一読ありがとうございました。

参考資料: 厚生労働省 新型コロナワクチンについて
      NHK 特設サイト 新型コロナウイルスより
      NHK 特設サイト 新型コロナワクチン情報一覧より



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