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ワクチン接種の目的とその効果

重症化させない死亡者を減らすことで、医療機関の負担を軽くする

目次

1.今、求められるコロナワクチン接種の目的

今求められているコロナワクチン接種の最大の目的は、
「重症化させない」、「死亡者を減らす」ことから、医療機関の負担を軽くすることが出来れば、
救われる命を守ることにつながります。

通常ワクチンに期待される4つの効果には、
1.感染そのものを防ぐ「感染予防の効果」、
2.感染しても症状が出るのを抑える「発症予防の効果」
3.症状が出ても重症にならないようにする「重症化予防の効果」、
4.多くの人がウイルスへの抗体を持つことで社会全体が守られる「集団免疫の効果」
があるとされています。

現時点のコロナワクチンについては、欧米の臨床試験で「発症予防の効果」(95%程)と、
「重症化予防の効果」の2つが高かったことを挙げています。

ワクチン接種が広がることで、「集団免疫の効果」につながることが期待されています。
集団免疫は、国や地域などの集団の中でほとんどの人がワクチンを接種して免疫を保持することで、
一部免疫を保持していなくても、そこで感染が広がらない状態になることを目指したものです。

人口に対する接種を受けた人の割合では、 現時点でイスラエルがおよそ46.1%と最も高くなっていて、
イギリスは22.5%、アメリカは11.5%などとなっています。
また、世界人口全体に占める割合は1%余りにとどまっている状況です。

WHO(世界保健機関)では、集団免疫の条件として、
世界の人口のおおよそ70%以上としていますが、
それには今年中(2021年)の達成は難しい見込みとしています。

なお「感染予防の効果」については、感染しても発症しない人が多くいることや、
ウイルスが人の細胞に入り込んでいないか詳しく調べる必要があり、
実証はまだ難しい状況とされています。

2.ワクチン接種の必要性

厚生労働省でも新型コロナウイルスのワクチンの効果について、
現時点で多くの人が接種を受けることで「重症者や死亡者を減らす」ことができれば、
医療機関の負担を軽くすることも期待できるとして、
積極的にワクチン接種を広く呼び掛けています。

政府でも感染対策の切り札として、このワクチン接種に大きな期待を込めて、
接種に向けての対策推進に全力を傾けています。

予防接種法の改正により新型コロナワクチンの接種については、
接種の努力義務が課せられている「定期接種」として、
妊婦さんを除く16歳以上の人に努力義務が課せられています。

接種類型は「臨時接種」として、費用は国の負担にて無料で受けることが出来ます。

努力義務が課せられていますが、
最終的に接種を受ける・受けないはあくまで個人の意思に委ねられています。

仮に、ワクチン接種しない人がいても、
職場・施設・地域でなどで不利益な扱いを受けないように、
差別や避難されることがないように周知徹底も必要となります。

3.感染予防に必要なルール・マナーの継続

ワクチンを接種しても、現状の感染対策は続けなければいけません。

マスクの着用、3密を回避しソーシャルディスタンスを守る、手洗いうがいを慣行する、
咳エチケット、人混みを避けて体調が悪い時は外出しない、室内では換気を行う、
席を空ける、パーテーションの設置、共有物は使用後に除菌清掃するなどなど、
これまでの対策を継続し社会全体での終息にむけて、
感染予防の行動は欠かせない要素となります。

この1年で確立された感染予防に関するルールやマナーは、
感染予防の目的を出来るだけ早く成し遂げる為に大事な行動指針となっています。
不自由な中において少しでも快適に過ごせる社会生活の為に、
一人一人のモラルが問われています。

ワクチン接種により実社会でのワクチン効果が広く認められるまで、
一人一人がエチケット意識をもって、
社会生活におけるマナーを遵守していく行動を継続することが求められています。

ワクチンによる発症予防の効果は高いとされていますが、
ウイルスの感染を防ぐ効果は治験途中です。
発症についての結果はまだわかっていないことからも、
感染予防のマナーやルールによる対策の継続は必須といえます。

4.闘いに勝利するまで

この1年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、
医療環境・経済環境・社会環境・生活環境など世界の日常が大きく変化し、
働き方・学び方、社会活動、生活スタイルも大きく変わって来ています。

皆さんも暮らしや生活、学びや仕事にも大きな変化が起きていると思います。
コロナ対策の生活が幅を利かせて、自由が奪われて、
人生の楽しみや幸せすら蝕んでいる状況となっています。

コロナとの闘いに打ち勝って、早く自由と楽しい日々を取り戻す為に、
今一人一人出来ることを考えていきましょう。

最前線で闘う医療従事者の方々から、先行接種による副作用の報告も随時発信されます。

コロナ終息の確実な1手がワクチン接種と考えるならば、
可能な限り早く大多数の方が接種を受けて、
集団免疫を保持しコロナウイルスの感染を終息させましょう。

私たちは常に新しい情報を正しく得て、一人一人が出来ることを意識し、
行動し活動することで一矢報いる時が到来しています。

あなたの一矢の活動が、
これまで医療や対策の前線で頑張っている方への敬意とエールを送ることで、
あなたに出来る援護射撃となることを期待しています。


参考資料: NHK 特設サイト 新型コロナウイルスより
      NHK 特設サイト 新型コロナワクチン情報一覧より
      厚生労働省 新型コロナワクチンについて

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