ワクチン接種を受けますか?
ワクチン接種のメリットと副作用などのデメリットを考えてみよう
目次
- ○ 1.先行接種が始まって
- ○ 2.接種を迷っている、受けた方がいいでしょうか?
- ○ 3.ワクチン接種は拒否する
- ○ 4.ワクチン接種に対する懐疑論
- ○ 5.ワクチン忌避の歴史は長い
- ○ 6.ワクチン接種に求められているもの
1.先行接種が始まって
先日から医療従事者の先行接種が始まりましたが、あなたはワクチン接種を受けますか?
積極的にワクチン接種を望む人は、感染したくない・感染させたくない、
との思いから接種を受けようと考えられています。
接種に対する理由は様々のようです、重症化や死亡リスクを避けたい、周りに迷惑をかけたくない、
高齢者と同居している、社会的な責任を感じる、などの理由から接種の必要性や重要性を感じています。
ワクチン接種は感染拡大の切り札として、世界中でワクチン開発に注目が集まり、
昨年12月イギリスやアメリカで接種の活動が始まっていています。
2月17日時点で、世界の70の国と地域で接種の活動が進んでいます。
2.接種を迷っている、受けた方がいいでしょうか?
新型コロナウイルスのワクチンについて多くの情報が飛び交っていて、
ワクチン接種すべきかどうか迷う人も多くいると思います。
まだまだ心配や不安が先に立つことから、接種に対する迷いが沸き起こっていると思います。
ワクチンや感染症に詳しい専門家の意見は、感染による重症化などのリスクを考えると、
副反応が出ることはあるものの、ワクチン接種で発症を防ぐメリットの方が大きいと指摘しています。
日本で接種が予定されるワクチンは、データの透明性と結果における有効性や安全性も裏付けされているとして、
これまでの臨床試験ではおそらく問題はないとしています。
開発スピードが速いため、これから先に症例数が増えることで副作用がでる、
数年先に出ることは時間がたたないとわからないとしながらも、
重症化するリスクを考えると接種をすることが重要であるとしています。
3.ワクチン接種は拒否する
「接種を受ける」、又は「受ける予定」と考えている方が多数ある中、
ワクチン接種は「拒否する」「拒否する予定」と考える人も一定数存在しています。
副作用に関する不安、リスク情報が不足している、治験の信頼性や実証数不足、
予防接種に対する抵抗感など理由は様々あります。
また、自分自身の持病や基礎疾患がある、過去に他ワクチンのアレルギー反応があった、
など体質的に困難とされる人もいます。
海外でも、ワクチン接種への抵抗があり、「否定的である」「様子見をしたい」と
考えている方も一定数います。
4.ワクチン接種に対する懐疑論
ワクチン接種に対する懐疑論が深く根強いているのです。
コロナ感染対策でも当初「フェイスマスクは無意味である」と、
WHO(世界保健機関)からの発言されることがありました。
しかし、その後マスクとソーシャルディスタンスの必要性が科学的に証明されると、
WHOもダブルマスクまで有効であることを発信する手のひら返しがありました。
その経緯もあり「ワクチン接種も不要」ではないかと、
科学的なプロセス自体に対する不信感が芽生えることで、懐疑論が巻き起こることも理解できます。
専門家の得ている情報量に対して、発信される情報が少なく、
受ける側は都合のいい情報のみ発信されていると捉えて、
一方通行に接種の必要性を押し付けられることに違和感を覚えてしまうのです。
日本社会でもよく叫ばれる、情報の透明性や情報公開、
しいては互いの信頼関係が得られるコミュニケーションが必要となります。
そうすることで懐疑論を改善して認識を新たにして頂けることにつながっていきます。
5.ワクチン忌避の歴史は長い
ワクチン忌避は予防接種を受ける環境にあるが、接種を躊躇したり拒否したりする活動のことです。
WHO(世界保健機関)は、ワクチン接種について
「病気を回避する最も費用対効果の高い方法」の1つとして重視しています。
ワクチン忌避に対して2019年にWHOは「世界的な健康に対する脅威」トップ10のうちの1つに捉えて、
ワクチン忌避による予防接種率の低下を危惧しています。
ワクチン忌避の論争は、ワクチンが開発され予防接種が発明されて以来、
こんにちまで約1世紀の長きに渡って続いて来ています。
ワクチンに対する間違った情報や、科学的根拠に乏しいものや、
副作用に対する懸念だけが先行していくことなどで、
ワクチンや予防接種に関する医療的・倫理的・法的問題についての論争が生じることで、
予防接種を拒否する活動にいたっています。
今では科学とテクノロジーの進化により、昔と比較してもワクチンの信頼性は高くなっているといえます。
しかし、ワクチン忌避の課題は、
いくらワクチンが安全で効果的であるという科学的コンセンサスに基づいていても、
その安全性についての根拠のない危惧が生まれることになります。
その結果ワクチンで予防できる疾病により、
死者が出たり蔓延して流行が引き起こされたりすることが繰り返されてきました。
6.ワクチン接種に求められているもの
新型コロナウイルスのワクチンの効果について、
現時点で多くの人が接種を受けることで「重症者や死亡者を減らす」ことができれば、
医療機関の負担を軽くすることも期待できることから、積極的なワクチン接種を広く呼び掛けられています。
感染してしまうと軽症で済む場合もあるが、中には重症化してしまう人もいます。
その割合とワクチンで重い副反応が出るリスクを比べると、
ワクチンを受けて病気を防ぐメリットの方が大きいと考えられています。
体質によっては、受けたくても受けられない人もいるし、やはり受けたくないという人もいます。
自分自身でメリットデメリットを十分理解して判断すべきです。
個人の判断は当然、尊重されるべきものです。
次回は、「ワクチン接種の目的とその効果」と題してワクチン接種の目的や効果を調べてみましょう。
参考資料: NHK 特設サイト 新型コロナウイルスより
NHK 特設サイト 新型コロナワクチン情報一覧より
厚生労働省 新型コロナワクチンについて