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いよいよ始まった、ワクチン接種

超スピード開発されたワクチンに期待、新型コロナ感染対策の切り札

目次

1.感染症対策の切り札、ワクチン接種

いよいよ国内でも本日(2/17)からワクチン接種が始まり、
先ずは医療従事者4万人の方々を対象に先行接種がスタートしました。

ワクチン接種により、先ずは重症化や死亡者を抑え医療現場の負担を軽くすること、
その先に多くの人が抗体を持つことで広く社会での集団免疫の効果が期待されています。

この先行接種に続いて、3月中旬を目処に医療に従事者される 約370万人の方々に向けて、
接種を始める予定であることを政府は公表しています。

4月からは、65歳以上の高齢者 約3600万人への接種を開始するとしていて、
3か月弱で接種を終える目標で、各自治体に具体的な計画策定が求められています。

その後は、基礎疾患のある方 約820万人や、
高齢者施設などの職員の方 約200万人などを優先しながら、
順次接種を進める方針となっています。 
(数値は2月14日公表値)

2.ワクチンの薬事承認「ファイザー社 新型コロナワクチン」

2月14日に日本国内で初めて、アメリカ製薬大手ファイザーが開発したワクチンが、
厚生労働省に正式に承認されました。

◆有効性について
新型コロナウイルス感染症の発症を予防し、発症予防効果は約95%と報告されています。

◆接種回収と間隔について
1回目の接種後、通常、3週間の間隔で2回目の接種を受けて下さい。
1回目に本ワクチンを接種した場合は、2回目も必ず同じワクチン接種を受けて下さい。

◆安全性について
主な副反応は、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。

また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。 
なお、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があるとして、
接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

万が一、ワクチンの接種によって健康被害が生じた場合には、
国による予防接種健康被害救済制度があります。
お住まいの各自治体にご相談ください。

臨床試験の結果も報告されています。
副反応の数値も具体的に記載されていますので気になる方は、ご覧下さい。
※厚生労働省のホームページ「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」参照下さい。

接種の目的を十分理解した上で、一人一人の果たす役割も非常に大切です。

接種による科学的な根拠と実績に基づいて、メリットとデメリットを十分に理解して、
ご自身の体調に照らして受ける受けないを正しく判断することが最も重要となります。

3.ワクチンの超スピード開発

感染対策の切り札として、国内でもコロナ発症から約1年の短期間にワクチン接種が始められることは、
驚異的なスピードで開発されて来た結果といえます。

アメリカでは「ワープ・スピード作戦」と名付けて、
SF映画「スター・ウォーズ」でも取り上げられた言葉をつかって「光を超えたスピード」と称して、
開発への期待が高く、100億ドルを超える巨額の開発費が政府投資として支出し、
官民連携で進められてきました。

有効性と安全性に対する妥協は絶対許さないことが担保された上で、
開発と治験など全てのプロセスを乗り越えて超スピード開発に成功することが出来たようです。

時代の進化により科学や技術のテクノロジーが過去と比べて進化しているとはいえ、
実際にそのテクノロジーを操る人々の知恵と努力がないと、ただ進化だけではたどり着かないものです。

ワクチン開発は通常10年以上、最速でも5年はかかるとされてきました。

人類の感染症との闘いは古く、紀元前1世紀ごろ天然痘に対する戦いが始まっていたともいわれています。
ワクチンの開発はこれまで何十年もかかって開発されてきた歴史からも、今回のコロナ感染症ワクチンは、
有効性と安全性が広く認められことで、更に信頼性が高まることで、
高いレベルのワクチンであることが証明されることを期待しています。

4.いつ、接種が出来るのか?

国内での接種のスケジュールについては、高齢者の開始日程なども、
一般の方々への接種情報なども伝えられていません。

接種にあたる医師や看護師の確保や、各地自治体により接種場所や方法、
集団接種をするか医療機関での個別接種をどのように組み合わせていくかなど、
まだまだ態勢の整備が出来ていないことから分からないことばかりであります。

そもそもワクチンの製造が計画通りに進むのか、
原料不足が一時取り沙汰されることもありこの先は潤沢にいくのだろうか。
各国が同様に早期の供給を望むことから、ワクチン綱引きの懸念も続いている。
1つの容器から6回分取れる注射器の確保や、ワクチン供給量の見直しについて、
その目処や確保の計画はどうなる。
ワクチン輸出を許可制とするEU=ヨーロッパ連合から滞りなく発送されるのか。
心配や不安はまだまだ続いていることから、的確な情報が政府からも出せないでいるようです。

国内でのワクチン接種に向けての課題も山積みになっています。

またこれから始まる国内での接種の過程で様々な問題や課題が浮き彫りになると思われますが、
人類の生存過程での困難を乗り越える闘いに勝利することが我々に試されているとすれば、
知恵と勇気と努力でこの難局も乗り越えていけることでしょう。

新型コロナウイルスの流行を抑制し、「収束」からその先の「終息」に向けて、
一人一人の想いが実を結ぶ日がまじかに近づいて来ていると信じています。


次回は、「あなたはワクチン接種を受けますか?」と題してその必要性を考えてみましょう。


参考資料: NHK 特設サイト 新型コロナウイルスより
      NHK 特設サイト 新型コロナワクチン情報一覧より
      厚生労働省 新型コロナワクチンについて

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