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仕事の未来はどうなるのか?

テクノロジーの進化により人工知能やロボット等で代替される職業とは?

目次

1.雇用なき未来がやって来る?

人類の歴史はテクノロジーの進歩の歴史といわれるように、過去200年の科学技術の進化により技術革新が起こり、
その時々で特定の職種が消滅をして、技術革新よる生産性が向上することで、
新たにそれに代わる職種が生まれ、企業が成長し産業が拡大する流れを作り出してきました。

しかし、テクノロジーがさらに進化を続けると労働環境をロボットや人口知能に奪われ、
人々の雇用が失われて働けなくなるのるではないかと、不安視させられる考えかたもあります。
雇用の空洞化が生まれて、機械やロボットが生産に従事して、
人工知能が開発や企画・製品を生み出すことで人が汗して働く必要がなくなるのではないかと心配になるのです。

そもそも働かなくも生きていけるなら、それはそれでありがたいと思う人もいくらかはいると思われます。
そもそも働かずに生きていくことをしたたかに思う人はわずかな数にすぎず議論の対象ではありませんが、
働きたくても働けない、労働力が着実に減少することで生産性が失われる、。
先進国を中心に高齢化にともなう労働力の減少問題が社会経済に及ぼす影響が、
図りしれない大きさとなっていきます。

とりわけ高齢化が顕著な日本では、この先に減少する働き手を補う手段の一つとして、
ロボットの活躍により、高齢化に伴う労働力人口の減少を補い、
経済生産性を保つことで生活水準の維持が可能となってくると期待されています。

2.まだ人間にしかできなこともある

この先、ロボットと人工知能による代替えがどこまで進むかを考えると、
ある種のスキルと能力は人間固有のものとして、まだまだロボットや人口知能には複製が出来ないとして、
人間にしかできないこともあると考える専門家もいます。

一つは、複雑な問題解決に関わる能力は専門知識や帰納的推論能力やコミュニケーションスキルが必要となります。

もう一つは、体を使う仕事などで、対人関係と状況適応の能力が必要となるとされていますが、
動物にも共通するような人間のスキルは長期間かけて発展してきたため、
動作原理など一見して簡単そうに見えるものほど、
それらをリバースエンジニアリングする困難さが伴うとしています。
このことを例えると、階段を上ったり下りたり、コーヒーカップを持ち上げるなどの簡単動作が、
まだ苦手であると考えられています。


3.テクノロジーの進化と普及

最先端のテクノロジーが急速に広まる一方で、普及するには長い時間が必要とされるものが多いといわれています。

自動車産業に強いわが国では1980年代から自動運転車への取組みが進められてきて、
段階的に進化してきているものの、日常生活に溶け込むみ人々が利用できるまでには、
まだまだ道のりは長くなりそうです。
そこには技術革新だけだはなく法規制などの課題も多くクリアしなくてはならないことなど、
テクノロジーの進化のみでは超えられない課題もあります。

テクノロジーの進化が人々の雇用を奪うことを懸念される一方で、
労働力不足を補い生産力の維持に貢献してくれることが期待されています。

働く環境も快適な労働条件下に従事出来て、生産性の向上に貢献できること環境も望まれていきます。
イノベーションが新たな製品やサービスの開発にもつながり、人々の生活に溶け込むことで、
衣食住での生活環境も便利に快適に過ごしやすくなることが期待されます。

働く環境や生活環境にいい効果をもたらす進化の過程をへて普及し、
人々の日常に浸透する時代が近いと思われています。

4.テクノロジーが雇用に与える影響

テクノロジーの進化による職種別の雇用にどのような影響を与えているか、
近年の雇用数における増減傾向をみると、
2000年以降で体を使う定型的な仕事で工場の組み立てラインの仕分け係や、
頭を使う定型的な銀行の窓口係、訪問セールスなども減少しています。
マニュアル化することでロボットやコンピュータに覚えさせることが出来る定型的な仕事は雇用が減少してるといいえます。

仕事の内容から、必要となる資質や能力およびスキル種類の量などから、
スキルレベルを比較し、低スキル・中スキル・高スキルに3分類すると、
中スキルは雇用が減少して将来の空洞化を予測しています。

一方で、ロボットやコンピュータが代替えを果たし、高スキルの労働の高技能も補完することで、
高スキルの生産性を高めることにつながり、所得水準を引き上げることで、
そこから生み出されるサービス産業が拡大し、
その活動により低スキルの労働雇用が生み出されていくと予測されています。

中スキルのレベルから低スキルに移行するか、スキルアップを果たして高スキルの職種に移行することで、
雇用ある職種への流動が起きて減少の不安から救われることも考えられます。

5.人工知能やロボット等で代替される職業とは

この先にそれぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算した研究があります。
この結果、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業において、
英国の35%、米国の47%と比べても高い比率で、人工知能やロボット等で代替することが可能と推計されています。

これは、野村総合研究所が英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授、
およびカル・ベネディクト・フレイ博士との共同研究により、
国内 601 種類の職業について、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算したものです。

野村総合研究所 未来創発センターが
「“2030 年”から日本を考える、“今”から 2030 年の日本に備える」をテーマに行っている研究活動のひとつです。
人口減少に伴い、 労働力の減少が予測される日本において、
人工知能やロボット等を活用して労働力を補完した場合の社会的影響に関する研究をして、
将来に備えた素晴らしい研究といえます。

人工知能やロボット等による代替可能性が高い 100 種の職業

人工知能やロボット等による代替可能性が高い 100 種の職業
野村総合研究所 未来創発センター 研究活動より
(50 音順、並びは代替可能性確率とは無関係)
※職業名は、労働政策研究・研修機構「職務構造に関する研究」に対応

あくまで、コンピュータによる技術的な代替可能性であり、社会環境要因は考慮されていません。
実際に代替されるかどうかは、労働需給を含めた社会環境要因の影響も大きいと想定されることを
考慮した上で参考にして下さい。

人工知能やロボット等による代替可能性が低い 100 種の職業

人工知能やロボット等による代替可能性が低い 100 種の職業
野村総合研究所 未来創発センター 研究活動より
(50 音順、並びは代替可能性確率とは無関係)
※職業名は、労働政策研究・研修機構「職務構造に関する研究」に対応

あくまで、コンピュータによる技術的な代替可能性であり、社会環境要因は考慮されていません。
実際に代替されるかどうかは、労働需給を含めた社会環境要因の影響も大きいと想定されることを
考慮した上で参考にして下さい。

6.まとめ

テクノロジーの進化が人々の雇用を奪うことを懸念される一方で、
労働力不足を補い生産力の維持に貢献してくれることも期待されている。

経済学的にもテクノロジーの進歩により新たな雇用が生み出されて、
イノベーションが新たな製品やサービスをの開発にもつながることで、
その分野での雇用が生み出されることに期待は高いといえます。

新しい産業や職業が生み出されることで、経済成長の一躍を担い、
人間と機械やロボットが協働することで、
生産性が拡大し人々の暮らしが豊かに向かうことを願っています。

時代変化に伴い労働市場も変化が起きていくことで、
人々の労働環境が快適になり雇用が生み出されることで、
人々の生活がより豊かになることを期待しています。


参考資料  『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)
      株式会社野村総合研究所未来創発センター
       「“2030 年”から日本を考える、“今”から 2030 年の日本に備える」
      総務省 H30年版 情報通信白書 職業の変化
      フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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