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新春のお喜び申しあげます

コロナ禍での我慢の新春を迎えることとなりましたが、お正月の風習や行事の意味を考えて家庭でゆっくり過ごす楽しみ方を考えてみましょう。

目次

1.新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
旧年中はひとかたならぬご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
新しき年、皆様のご要望により一層お応えできるようさらに精励してまいります。
本年もご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます。

コロナ禍での我慢の厳しい新春を迎えることとなりましたが、
2021年こそはコロナ感染症の収束に目処をつけて、
withコロナの新様式の生活を見つけて暮らしやすい働きやすい環境を整えつつ、
楽しく幸せな日々を送れるような毎日になっていくことを願っています。

拡大する感染抑制の為に外出を控え、
改めて家庭内でゆっくり過ごすお正月の意味を思い起こしてみました。

外出が中心の生活に慣れている我々には窮屈で我慢のしどころなのかもしれませんが、
そんなお正月の風習やしきたり、家庭での楽しみ方を考えてみましょう。

2.年神様をお迎えする

古くから元旦には年神様(としがみさま)という新年の神様が、
各家庭に1年の幸福をもたらすために降臨されているといわれ、
この年神様は田の神・山の神でもあるため、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、
人々に健康や幸福を授けるとされていて正月様ともいわれています。

この年神様を迎え入れた様々な正月行事や風習があります。

大掃除をして、神棚やご仏壇をきれいにして清めることで沢山のご利益を頂戴できるとされています。
しめ飾りやしめ縄をつけて年神様をお迎えする神聖な場所として、
門や玄関先に案内係の門松を立ててお迎えします。

3.鏡餅とお年玉のつながり

鏡餅のお供え

年神様は鏡餅に依りつき、お戻りになるまでのおもてなしをしますが、
この鏡餅に1年分の魂を分けて頂き、
私たちが健康に幸せに生きる勇気やエネルギーとなる力の源となります。

1年に1魂を授けて頂くことから生まれた年が1歳で、
毎年正月の魂の数を数えたものが「数え年」といわれて、
「あらたまの年たちかえる」として、
めでたく1年歳を重ねたことを新年に改めて感慨にひたる「数え年」とされています。

お年玉を食べる?

この鏡餅には年神様の御魂(みたま)が宿ります、それを家長が家族に御魂を分け与えることから、
その年の魂(としのたま)が御年玉(おとしたま)として、今に受け継がれているとされています。

子供たちのお正月の最大関心事がお年玉とするなら、
昔はお金ではなくお餅であったとされています。

そのお年玉のお餅を食べるのがお雑煮にとして、お正月に欠かさず餅玉をたべることで、
餅魂が身体に取り込まれて魂が宿ることになるのです。

もう一つ鏡餅には「歯固め」の意味があり、
健康で長生きの為には、歯が丈夫で何でも食べることが出来ることが大事とされていました。

鏡開きにより固い餅を食べる由来もそんな意味があるのですが、
固くなった鏡餅は手でも開きにくい為に、槌(つち)で開くとされています。
縁起の物ですから割るとか包丁などで切ることは禁句やっていけないとされています。

健康で長生きといえば、年越し蕎麦も細く長く長寿の意味深いものとして、
大晦日の今も受け継がれています。
薬味のネギは1年の労をねぎらうの意味が込められています。


4.お屠蘇とおせち料理

おとそ気分とは

お屠蘇(おとそ)にも健やかに新年を過ごすために邪気をはらい不老長寿の薬酒とされています。

お屠蘇をいただく際に年少者から順番に飲むことで、
年長者は若い人から生き生きとした生気をいただくとされています。

お神酒として清酒の様にもいわれますが、
もともとは家族の健康長寿を願って漢方薬酒を頂くものとされていたようです。

おとそ気分といわれますが、これは正月のお屠蘇を飲んで酒に浮かれるというよりは、
正月感覚が抜けきらないだらだらした様子をさしていることで、
お屠蘇は清酒と違い漢方薬酒で酔っぱらうものではないようです。

お酒好きの方には、お正月といえばお屠蘇やお神酒からはじまって、
朝からほろ酔いに至りついて朝酒に浸れる楽しみもあると思います。

♪♪♪小原昭介さん♪♪♪
小原庄助(おはらしょうすけさん)さん
なんで身上(しんしょう)つぶした♪
朝寝(あさね) 朝酒(あさざけ) 朝湯(あさゆ)が大好きで
それで身上つぶした♫
もっともだ~♪ もっともだ ♫

今年ばかりは自宅で過ごし自宅時間が長くなることから、
こんな小原昭介さん張りの過ごし方もお正月くらい味わってみてはいかがですか。

参考:コトバンク 民謡「会津磐梯山」の囃子詞(はやしことば)に登場する架空の人物

おせち料理

おせちは年神様に供える料理として、作り置き出来る料理に家族の繁栄を願って、
縁起物の食材を中心に幸せにめでたさを重ねるために重箱に詰めています。

お台所やかまどを守る神様を休めるために作り置き出来る料理を用意していますが、
殿方からしたら今では料理を作る奥様が、
もっとも重鎮の恐ろしい神様のご家庭も多くあるのではとも考え、
お正月は料理の手を休めてゆっくり休んでくださいの意味合いが、
最も重要になっているのではないでしょうか。

改めておせちを頂きながら、我が家の神々に敬意を評しておくのも大事な行事なのかもしれません。


5.まとめ

外出を控え改めて家庭内でゆっくり過ごすお正月の意味を思い起こしてみました。
首都圏や感染拡大の都市を中心に我慢の新年となりましたが、withコロナの新様式の新年の過ごし方を探り、
改めて
日本人の心で細やかなしきたりや麗しき伝統や文化が失われつつある中で、
お正月の風習や行事の意味を考えて、
ゆっくり清酒とおせち料理に舌鼓をうってお屠蘇気分を満喫してください。

参考資料 : All About 暮らしの歳時記 正月行事
       コトバンク 民謡「会津磐梯山」の囃子詞(はやしことば)に登場する架空の人物

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