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コロナ禍で生活に大打撃

日本の食文化を守る、ごひいきのお店も大切にしましょう

目次

1.身近なあの店舗も閉店の危機

コロナ禍での企業業績にも明暗がくっきりとなる中、業績低迷の業界業種とその企業では、
経営改善によりコロナ危機を乗り切るために苦渋の生き残り策を打って、回復の手立てを探っています。

低迷にあえぐの業界業種は、
航空、旅行、ホテル、鉄道、レジャー、百貨店、アパレル、居酒屋チェーン、ファミレス、
ラーメン・カレー定食、カフェ・レストラン、家電量販店など特に苦戦を強いられています。

既に店舗の撤退計画を発表し、対策実行に着手が始まっている一部有名店を紹介します。

◆飲食店 相次ぐ閉店退店計画   11月17日時点 (参考資料:グッとラック)

すかいらーくHD  200店舗閉店 (ジョナサン・ガスト など)
吉野家       150店舗
ロイヤルHD    約90店舗   (ロイヤルホスト、てんや など)

◆アパレル店 相次ぐ閉店退店計画
 
青山商事      160店舗  
ワールド      358店舗
オンワード    1400店舗


上記有名企業に関わらず、同業種では店舗規模の大小にかかわらず、
店舗経営の継続に向けて業績の回復策の一手として、経費率の高い固定費の削減が不可欠となります。

その中でも、比率の高い人件費を見直す選択肢は避けて通れない為に、
苦渋の選択しとして人員カットに踏み切らざるをえず、
先ずは非正規雇用のアルバイト・パートなどは雇用止めが実施手段となり、
それ待遇の雇用形態の方々がまず先に影響を受けてしまいます。

皆さんがご愛用のごひいきのお店は大丈夫ですか?

2.失業率も急増

業績低迷に苦しむ企業ではさまざまな経営改善の対策が行われ、
店舗閉鎖だけでなく給与削減やボーナスカット、更に人員削減による雇用止めなども断行されています。

それに伴い失業者が増え、8月・9月の完全失業率は3.0%となり、
完全失業率の3%台は2017年5月(3.1%)以来の失業率が高い水準になっています。

◆完全失業者数
  2020年9月    210万人 前年比42万人増  完全失業率 3.0%
  2019年9月    168万人           完全失業率 2.4%

近年は人手不足を背景に2%台の低水準で推移していたが、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大による景気低迷によって悪化に転じています。

完全失業者(原数値)は210万人(前年同月比49万人増)、
このうち「勤め先や事業の都合による離職」が40万人と増えています。

コロナ禍で失業者の増加は8カ月連続となっています。

因みに、リーマンショック後の経済不安の中で、2009年には350万人を越える失業者、
その内「勤め先や事業の都合による離職」は120万人に達した月もありました。

それと比較しても、コロナ禍の現在では、
政府によるコロナ感染対策の救済措置の支援制度によりリーマンショック時の教訓も活かされ、
その時よりは失業者数も抑えられています。

雇用環境は特に非正規雇用者に厳しい環境となっています。

非正規雇用者数(パート・アルバイト・派遣・契約社員など) 2079万人(前年同月比で123万人減)となり、
7カ月連続で減少していることから、
特にパート・アルバイト(61万人減、うち女性53万人減)が働けない状態になっています。


有効求人数(原数値)は約200万人(前年同月比約70万人減)、25.5%減少しています。
有効求人倍率も1.03倍と9か月連続で低下し6年9か月ぶりの低水準となっています。

企業が求める求人も、コロナ禍で苦戦が続く業種で減少が目立っています。
・生活関連サービス・娯楽業(前年同月比32.9%減)
・宿泊・飲食サービス業  (     32.2%減)
・卸売業・小売業     (     28.3%減)
・製造業         (     26.7%減)

新型コロナに関連した解雇・雇い止めにあった人数   6万8758人 (見込みを含む、10月28日時点)

雇用環境は近年、人手不足などを背景に堅調に推移していましたが、
今年に入って新型コロナ感染拡大により悪化が続いています。

3.職を失って人生を悲観して

職を失う、働きたくても働くすべを奪われてしまう。
特に低所得者にとって仕事がなくなることは、生活に直結する大打撃です。

自殺者      2153人/月 (2020年10月 単月実績)
         前年同月比 39.9%増

ここ10年、年々自殺者は減り続けてきた。
リーマンショック後2009年には3万2845人が亡くなっていたが、
2019年は2万169人と、2万人を割るところまできていた、

しかし、コロナ感染拡大にともなう経済環境の悪化で、
生活関連サービス、娯楽業、宿泊、飲食サービス、小売業などを中心に、
人員の縮小・廃業・倒産といった措置により、働く環境が大打撃を受け、職場を失う結果となっている。

特に、女性の雇用の場として多かった、飲食店のホール係、ホテル接客清掃係、
アパレル店員などパート・アルバイトの待遇で働くケースが多く、
経営サイドも雇用の維持に努めるが、売上の減少で背に腹は代えられず雇止めに至るケースが増加している。

パート・アルバイトで雇止めになると同業種での再就職などの雇用は非常に少なく難しくなります。

コロナ禍では、他業種への就職活動もままならず、
一人暮らしのパート・アルバイトで生計を維持していた方は、
生活が困窮し周り相談できる環境がないと、自分自身を追い詰めることで絶望感から人生を悲観した結果が、
女性の自殺が増加している要因とも考えられています。

一年間に自殺で亡くなる方は2万人、コロナ感染症で亡くなる方が2千人、一概に比較対象は出来ませんが、
今後コロナ感染症の死者が増えるにしても、一桁単位が違います。

このように、コロナ感染拡大と経済活動の悪化により共に一時的な増加が見込まれます。

コロナ感染症も自殺死者数も共に減少するような社会活動が早く戻ることを願わずにはいられません。

4.お店も一緒に守りたい「会食」の意味

コロナ禍で大手飲食チェーン店も現状の既存店維持による経営継続が困難になり始め、
閉店の方向に舵を切ることで経営の立て直しに動き始めました。

コロナ感染拡大第2波で「夜の街」がクラスター発生の核とされ、
ホストクラブやキャバクラなど、お店の特色でもある密を指摘材料に取り上げて矢面に立たされ、
それぞれ感染対策を実施し、PCR検査も率先して実施しても世の風潮は変わることなく、
「夜の街」を代名詞に飲食店関係は営業自粛や休業に追い込まれました。

そもそも飲食店業界も構造的な問題として過当競争が激しく、
自転車操業的な経営を強いれらている店舗も多く、
開業して1年で3割が、3年で7割が閉店すると言われています。
コロナ禍による営業規制で軟弱な経営基盤が一気に沈下する事態となっています。

店側も必死に出来うる感染対策をとりますが、
「会食」事態が人が密集し、同じ料理をつつきあって食べ、
更にお酒が入ってテンションが上がり、大声で盛り上がる、
飛沫感染が起こりやすい環境が整ってしまっているのも現実です。

店側も利用する側も感染防止に関する意識を最大限に配慮して、経済対策とコロナ感染予防の両立を図り、
これからも皆さんのお気に入りのお店、お気に入りの料理、美味しい食事とお酒、お店独自の雰囲気を、
これからも末永く味わうことが出来るように、
日本の多種多様な食文化を維持することにつながるようにしていきたいですね。

一人一人が心掛け、工夫しあって「会食」を通して仲間同士の繋がりを感じ、
お店も一緒に喜べる存在にあったらいいですね。

◆会食時の感染防止「5つの小(こ)」 これも参考にして‼

1.「小人数」…会食は極力小人数で
2.「小一時間」…できれば小一時間程度に収める
3.「小声」…小声で楽しむ
4.「小皿」…お料理は小皿に分ける
5.「小まめ」…小まめにマスク、換気、消毒を行う

 これら5つの「小(こ)」に加え、
 小池都知事は医療従事者の方々への「こころづかい」を付け加えています。

個々(ここ)に対策を実行し、心(こころ)から楽しめる時が早くおとずれことを願っています。

では、また。

参考資料 : NHK 特設サイト 新型コロナウイルス 
       厚生労働省 自殺対策
       警察庁 生活安全の確保に関する統計 
       日本経済のこれから
       独立行政法人労働政策研究・研修機構 新型コロナウイルス感染症関連情報

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