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「孔子」から学ぶ セカンドキャリア

「孔子」の名言、時空を超えて私たちにも教えを問うてくれます。

目次

1.論語「孔子」から学ぶ セカンドキャリア

2500年の歴史をさかのぼり春秋時代の中国の思想家、儒教の始祖である
『孔子』(紀元前552~前479)の名言から「セカンドキャリア」を考えてみたいと思います。
今も引き継がれる歴史の名言は時空を超えて私たちにも教えを問うてくれます。

「孔子」いはく

『子曰、吾十有五而志于學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳從、七十而從心所欲不踰』
という孔子の論語の一節があります。

孔子が晩年に振り返って言ったことばです。

『論語・為政』に「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」

これを現代訳文すると、
”「私は十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立でき、四十才になり迷うことがなくなった。五十才には天から与えられた使命を知り、六十才で人のことばに素直に耳を傾けることができるようになり、七十才で思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった」とあるます。”  
引用;故事ことわざ辞典より

「孔子」いはく『40歳は・・・、50歳は・・・』

論語の「四十にして惑わず」を語源とする「不惑」ですが、「迷わない」という直接の意味のほか、
年齢を表す言葉としても使われるようになりました。

孔子いはく「四十にして惑わず」とは、
「40歳になれば心落ち着き、惑わされなくなる」と解釈されています。
40歳になれば物事の道理も知り尽くし、枠にとらわれずに自由な発想で物事を考えなさい。

「五十にして天命を知る」とは、
「50歳になって、天から与えられた自分の使命を悟るようになる」と解釈されています。
50歳になれば自分の一生が見えて、人生がほぼ決まり限界を知ることとなるようです。

2500年後の時空を超えて、今では

しかし、この孔子の生きた時代は今から2500年前の中国・春秋時代です。

長寿化している日本の現実社会にこれを置き換えると、
「四十にして惑わず」はさしずめ50歳ぐらいで人生の歩みにおいて、
物事を知り尽くし、酸いも甘いも理解をした上で、
既成概念にとらわれずに自由な発想が生まれる思考をもって、迷いなく行動しなさい。

実際に50歳ぐらいは、一番油の乗りきった働き盛りとなり、
仕事会社などで要職や中枢を務めてバリバリに活躍している時期です。

「五十にして天命を知る」とは、60歳定年期を迎えこれまでの人生は変えようがありませんが、
もう一度「30にして立つ」ことも自分次第で出来ると考えています。

セカンドキャリアを活かせば、これまでの人生経験は15からの学の志しとして、
もう一度人生をリセットしながら30の立ち上がりをへて、
これまでの経験値をいかした40で不惑を実感し、迷いなく活動を進められることでしょう。
同時に60にして人の言葉に素直に耳を傾けることも出来ます。

あなたの人生がセカンドキャリアを活かして、70歳~80歳~さらに頑張れる方はもっと先まで、
50の天命を知ることが出来るのではないでしょうか。

あなたも歴史の1ページを

あなたの人生がセカンドキャリアを活かして、70歳~80歳~頑張れる方はもっと先まで・・・

折しも長寿化により、人生の活躍期も長くなりました。
これまでの「学び・働き・老後」の3ステージが「学び直し・働き×2、×3」などマルチな発想が広がりつつあります。

未来から今を見たとき、1000年後には孔子の名言も新たな言葉が付加されて、
その時代に伝わっているのかも知れません。

そんなことを考えると、今私たちの歩みも歴史の1ページになるべく積み上げをしていくことで、
ワクワクしてきませんか。

2.セカンドキャリアの成功とは

「成功」より「成長」

セカンドキャリアの成功とは、
あなたは、どんなゴールをどこに設定していますか?

わたしは成功の結果より、
成長の過程を重んじることで
人生の幸せや喜びを得ることが貴重だと考えています。

そもそも何をもって成功といえるのでしょうか?

お金を稼いで収入を得ること・収入を増やすことですか?
多くのものを手に入れること、ゴージャスな暮らしをすること、
偉くなること、地位や名誉を得ることですか、
競争で勝ち組になること、人から羨ましがられることですか・・・?

人それぞれに成功哲学は千差万別です。

とは言え、他人との比較や、周りが成功を決めるものでもなく、
自分自身の心のありようひとつで、あなた次第で決めればいいことです。

健康に働くこと、楽しい仲間と元気な日々を過ごすこと、
社会の役に立つこと、地域や職場に貢献すること、

成功は求めるものではなく、結果としてついてくる。

自分の描いたビジョンのゴールに向かって活動することで、
仕事の楽しさや面白さ、笑いや喜びなどの積み重ねを経て、
実績の積み上げ、計画の達成感、仕事の成果を得ることなどから
一歩一歩の前進や成長を感じらことが出来ます。

「孔子」と「孫氏」

孔子は、理想論が多くそこに導かれてしまいますが、論語のなかで人の道はこうあるべきと悟とり、
成功をあまり重んじていません。

一方で孫氏は、負けは死につながりますので、客観的に最善策を用いた兵法を駆使します。

自分が極めることで、悟りが出来るならばそれで良しとの発想を持つことで、
人生もセカンドキャリアの考え方・取り組み方に、
自分らしさや余裕などのゆとりが出るのではないでしょうか。

あなたは「孔子」と「孫氏」、どちら派ですか?

3.「孔子」の教え ちょっとプラス

『子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者』
という論語の一節がありあます。
「子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」

これを現代訳文すると
”「これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず」(雍也篇)”
引用;中国語スクリプトより

これも孔子の有名なことわざですが、
どんな事柄も一生懸命やっていてもやらされているのでは、
本当に好きで楽しくやる気をもってやっている人には適わないという教えです。

キャリアを活かすすべとして、楽しく幸福感をもって取り組めば、
成功以上に得るものが大きいと感じていますので、ご一緒にご紹介させて頂きました。

では、また。

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